事業計画書には、どのソフトが?
そんな昔からの疑問に決着をつけてしまいましょう。

事業計画書の作成目的が、しっかりしていれば
もう迷うことはありません。

新時代の事業計画書は、事業計画をより良いものにするために作成するもの。

事業計画書を見て、改善点を見つけ、修正を加える。
条件を絶えず現状に即したものに修正して、
事業計画書の鮮度を保っておく。
ということを繰り返して、事業を成功に近づけるものです。

そのためには、事業計画書は簡単に修正ができる構造になっていなければなりません。
条件を一つ修正するだけでも、多くの計算値が変わります。
ほとんどの帳票は全てやり直しになってしまうのです。

もちろん、そんなものを全て自分で作る必要はありません。
しかし、事業計画書を活用するには、デジタル化の意味を知る必要はあります。
事業計画を考えるにもソフトやデジタル環境が大切になるのです。

このブログは事業計画書作成システムの第3回リニューアルと直営サイト開設に向けて、
事業計画書の意味・目的・構造を見つめなおした内容がもとになっています

「事業&融資に効果絶大!失敗のない事業計画書4つの鉄則」
が事業計画書解説ブログ全体のガイドになっています。
先にお読いただくと、目的別にお読みいただく記事と順序をお解かりいただけます。

パワーポイントVSエクセル論争に終止符が打たれる

このブログでは、シリーズを通して事業計画書は事業計画を固めるために、
そして、もっと良いものに仕上げるために作るものであるという立場をとっています。

もちろん、事業計画書は第3者への説明や他の用途にも活用します。
しかし、決して、そのためにつくるものではありませんし、作ってはいけません。

ということは、作成ソフトも事業計画を考えるという作業に役立たなければなりません。
さらに、発想はアナログのままでデジタル機器を使おうとすることにも問題があります。

このソフト選びは、事業計画書を考える上でかなり重要です。
違う系統のソフトを使用すれば、何度も作り直すか、努力が無駄に終わってしまいます。

パワーポイントで事業計画書を作りはじめてはいけない

一般的によく言われているソフトは、エクセルとパワーポイント。
エクセルは、ご存じのかたもたくさんいらっしゃると思いますが、
パワーポイントにはなじみがないかもしてません。

「事業計画書はパワーポイントで作れ」というサイトもありますが、間違いです。
パワーポイントはプレゼンテーション、つまり第3者への説明に特化したソフトです。

極めれば、映像やアニメーション・音声で自動的に事業計画を説明することもできます。
簡単な使い方でも、文字や図形・表などを読み込んで各ぺージを作ってはいけます。

たしかに、比較的簡単にきれいにまとめていくことができるのです。

でも、きれいでわかりやすく見せるという
役には立ちますが、
このソフトだけでは計算もできませんし、
考えをまとめる役には立ちません。

事業計画があって、
事業計画書をまとめるのではなく、
事業計画書を作るから事業計画がまとまる
・・・といってきました。

パワーポイントというソフトは、事業計画書が別にあって、
その説明資料として、別途作成するには有効かもしれません。
しかし、計画自体を考えていくには、あまり役には立ちません。

エクセルは表計算だけのソフトではない

エクセルは表計算のソフトといわれています。
事業計画書に欠かせない様々な表の作成と計算に最適なソフトです。

でもエクセルの本当の価値は、すべてのデータが住所を持っていること。
そして、その住所を使って、データを簡単にリンクできることにあります。

うまく使えば、自由に計画条件を変更しても、計算や帳票を作り直す必要はありません。
一種のシミュレーターとして使うことも可能です。

また、考えをまとめたり、整理したりする際には、
簡単に考えを箇条書きにできる。
並べ替えや挿入が容易にできる。
考えを自由に分類することができる。など
エクセルの基本機能が役に立ちます。

さらに、チェックリストを作ったり、
スケジュール表を作るのも得意です。

 

ただ、事業計画書を作るうえで、少し苦手なことが一つ。
データの途中で行を変えることはできないということもあって、
印刷時のレイアウトを整えるのに少しコツが必要になります。

でもデメリットはちょっと工夫すれば簡単に解消できます。
メリットを考えれば、事業計画書作りにおいて、このソフトに勝るものはないでしょう。

無料でエクセルを利用する

ここで言うエクセルのようなソフトを、表計算ソフトやスプレッドシートといいます。
複数の会社から有料・無料で提供されていますが、
最も高機能でポピュラーなものは、マイクロソフトのエクセルでしょう。

弊社の作成支援ソフトは、安全のためにプログラムは一切使用していません。
しかし、その代わりに高度な関数を用いて作成しておりまので、
マイクロソフトのエクセル以外では動作しないかもしれません。

ということで、エクセルをお持ちでなければ、ぜひ手に入れていただきたいのですが、
結構、高価なので、頻繁に使う予定がなければ、次にご紹介する無料版でかまいません。
もし購入されるなら、マイクロソフト社 EXCEL 2010 以降にしましょう。

マイクロソフトのエクセルの標準機能を無料で使えるものに
「エクセル-オンライン」
というものがあります。
インターネット上でしか使えませんが、事業計画には機能も互換性も十分です。
利用方法は簡単.

エクセルオンラインはこちら(リンク先が変わっていたら、検索してください)
をクリックして、マイクロソフトアカウントでサインインするだけです。
アカウントがなければ、指示に従って作ってください。

下図の右側が、エクセルオンラインの画面ですが、
インターネットを通して作業します。
作業するためのファイは、エクセルオンライン側にある必要があります。

そのために、作業したいファイルは、
パソコンからエクセルオンライン側にアップロードしてます。
エクセルオンラインで保存したファイルは、
必要に応じてエクセルオンライン側からパソコンにダウンロードロードしてます。

この関係さえ解かれば、自由に使いこなせるはずです。

アップロードは、
上のエクセルオンライン画面右上の
[ブックのアップロード]をクリック

ダウンロードはひと手間かかります。
ダウンロードしたいファイルを開き、
[ファイル]→[名前を付けて保存]→
[コピーのダウンロード]→をクリック